その１３．スペイン グランカナリア２００９
いつもの駐車場のおじさんに荷物を運ぶのまで手伝って貰い、お見送りまでしていただいてめちゃめちゃ気持ちよく始まった旅。
ところが、今回は道具のセレクトを大失敗してしまいました。
直前になって荷物を相当増やしてしまったのですが、私のフライトの数日前にオーバーチャージの料金システムが変更になっており、びっくりするくらい課金されてしまいました。
頑張ったけれどカウンターの方は「きまりですから」と１ｋｇのおまけもしてもらえませんでした。
がっかり・・・。
ついてない・・・と思いつつまず一路ドゴールへ。
そこからマドリードへ乗り継ぎ、カナリアへ。
そして四回目。今回も前回同様、ラスパルマス空港で荷物がすべて揃って出てきました。
おお、やればできるじゃん、と逆に驚きました。(2006,2007の旅はひどかったもの。というより、スペイン国内では航空機の受託荷物は遅れて当然と思っておくのがスペインの常識みたいなんだけど）
今回はバンを借りる予約していたため、余裕で荷物を積み込むことができ、予定通りホテルへ向かって運転。
昨年と同じホテルにしたため、２時間近く道に迷うなんてトラブルもなく、すんなりチェックイン。
スーパーマーケットやレストランも近くにお気に入りが出来ていたので快適に滞在できました。
ホテルの下のカフェには美味しいケーキがあるし、朝ご飯のバイキングはたっぷりフルーツも食べられて、バリスタマシーンのカプチーノは美味しいし、カルフールのお総菜コーナーにはパエリアもあるし。
ホテル滞在の難点は自炊が出来ないことなんですが、冷蔵庫があるので、昼食のサンドイッチはホテルでぱぱっと作って持っていくことにしていました。選手は昼食はただで食べられるのですが、時間に制約がでるのとパスタ、とか重い内容は私的にはNGなので。
航空機への持ち込み荷物の重量制限がなければ、炊飯器にお米を持ち込みたいところですが、まぁ我慢。
コンドミニアムタイプを借りれば自炊は可能なのですが、アクセスの良さと価格で今回はホテルをチョイスしました。
他の選手同様ポッゾの町のコンドミニアムをシェアするやり方もあるのですが、航空機の時間等を考えるとたいてい一人で行動する方が気が楽なので、このスタイルにしています。
他の選手には不思議に映るようですが。
写真はポッゾビーチの左側の景色。右側の風車の見える景色の方がよく雑誌の写真には載っていますが。
そしてビーチの右端にあるユースホステル。ここで昼食がサーブされてましたが、案の定ソフト麺なみのゆですぎパスタが出てきました。地元の人はこれが好みらしくて、イタリアンのシェフが「アルデンテ」が理解できない地元の人に愛想をつかしているとか言うから。
大会も天候に恵まれ、すべて成立。
特に男子のＷａｖｅは地元の１０代の選手が優勝したので大盛り上がりでした。
パフォーマンスもすばらしくて、本当に３Ｄ映画を見ているようなそんな気分にさえさせられました。
今回はpozoらしく爆風が吹きまくったので、私は出番がない日もたっぷり練習できました。
すこぶる調子もよくて気分も上場、なのに大会になると緊張して全然調子が出ないばかりか・・・理由のわからない不安がわき起こり、消化不良な試合しか出来ませんでした。
練習してきたものをすべて８分のヒート中に発揮したかったのですが、どうしてもジャンプの時にバックに振ることができませんでした。
この大会前の一冬は、しっかりこのポッゾの大会を想定したポートタックでの練習をしてきたつもりでした。
波乗り、フォワードループ、テーブルトップ、バックループ・・・完璧ではなくても、いろいろな場所で何度も練習してきて大会でその成果を出したかった。
ポッゾでも例年以上にしっかり準備して練習が出来たので後は、落ち着いて試合をするだけでした。
それなのに、どうしてもジャンプ中に思い切る事が出来なかった。
風はいつもの爆風で、３．４㎡のセイルに５８Ｌの板ではオーバーでしたが、何本がいい波乗りもでき、試合中に３．０㎡のセイルにチェンジしてアンダー気味に抑えて自分らしいライディングをしようと思いましたが、どうしてもジャンプはタイミングを合わせることが出来ませんでした。
いつもお世話になっているウインドサーフィンショップのヨナスにも、「どうしてかわからない恐怖心が取り除けなくて、思い切った試合が出来なかった。」と話していたら涙さえ出てくる始末でした。
疲れているのかな・・・とその時は考えていましたが、本当の原因はこの一月後に判明することになりました。
実際には右肩に限界が来ていて、体が無理しちゃだめと警鐘を鳴らしていたのでした。
ポートのジャンプではまだまだ力が無駄に入りすぎて、私は右肩に負担をかけてしまう私。
体が自然に、やっては駄目と脳から命じられていたのでしょう。
でないと、スペインの離島で入院騒ぎになるところでした・・・。
いやはや・・・。
街角で可愛い植物をパチリ。街路樹の代わりにあちこちに植えられていました。
ちなみに街路樹は、南の方はサボテンになっています。
最終日は、グランカナリアに住む友人と会って、観光につきあって貰いました。
始めに、バスでＬａｓｐａｌｍａｓの町まで出て、そこからＡｒｕｃａｓという古い町並みに教会を見に行きました。
なかなか荘厳なゴシック様式で、細部にわたって細工が施されていました。
当日は日曜日ということもあり、結婚式をする準備がされていて、出席者もちらほら集まってきました。友人いわく、みんなぎりぎりにくるからあと３０分後に始まるくらいかなーとのこと。面白いことに、結婚式をやっているので関係ない人も入っていって良いらしく、少し待っていて式を見させて貰いながら、教会の内部も見させて貰う事にしました。ひとまず、はす向かいのカフェに陣取り、式が始まるのを待ちがてらおしゃべり。
ライスシャワーを新郎新婦に浴びせて、写真やカメラ撮影しているのをみながら、ほほえましい気分になりました。
みんなとっても幸せそう。やっぱり結婚式はいいですねー。
Ａｒｕｃａｓの街で小さなセレクトショップに入ってみると欲しかった、可愛いピアスがずらーり。悩んだけれど、「なかなか来られないんだし」ともっともな友人の一言に背中を押されてピアスを３つ大人買い？といっても３つで２５ユーロなんだからプリティプライスだよねー。
こちらではピアスも大振りなものが多いので、一番小振りなものを選んで今はヘビロテで愛用しています。
（カルフールで買った布製のケリーバックも１つ１０ユーロだったので２つ買っちゃったけど。
こちらも愛用中。）
Ａｒｕｃａｓからタクシーにのって丘の上にのぼりました。途中バナナの畑があったりしてなかなか面白い。
もちろんサボテンはあちらこちらにはえています。
景色を堪能した後は、ＬaｓＰａｌｍａｓの街に戻って、名物料理の豚の蒸し焼きに舌鼓を打ち、すごーく新鮮なホワイトアスパラやなんやかんやとたくさん食べて、食後のコーヒーを飲み終える頃にはお店には誰も居なくなっていました。
友人の御陰で凄く濃厚な楽しい時間を過ごすことができました。
あー楽しかった。
そして、今回も早朝にスペインを発つ時は至ってスムーズ。
ただし、ホテルの地下駐車場から出るときに、駐車場のシャッターが閉まっていてすぐに開かなかったのにはびびりましたが・・・。
大きな荷物も手際よくチェックインさせて、のんびり朝食に持ってきたサンドイッチと微発砲水を飲みながら搭乗を待ち、乗り込んですぐに爆睡。
マドリッドからパリのドゴールへはなぜかビジネスクラスに格上げしてもらえました。
ラッキー。中距離便でもビジネスクラスとなると食事もジュースのカップまで違っていました。
日本への長距離でビジネスクラスになるともっとラッキーなんだけどな。
それはさすがになかなかないよね。
長い待ち時間があったのですが、イギリスから来たマダム、イザベラと売店のお寿司コーナーで意気投合し、彼女の御陰でエールフランスのサロン（彼女はファーストクラス×ゴールドがプラチナ会員だったので）でコーヒー（彼女はシャンパンをぐいぐいやっていました）とフルーツ、スイーツなんかを食べながらおしゃべりして、あっという間に時間を過ごすことができました。
日本への帰国便は新しいターミナルからでがら空きだったのでのんびり過ごして、機体に乗り込んでからは爆睡、しっかり疲れをとることができました。
帰国後は、駐車場のおじさんにお迎えに来て貰って、（本当に感謝してます）旅を無事に終えることが出来ました。
「勝ったでー！」と言って賞金で豪勢？なお土産を買ってこられるようになりたいですねー。
来年は。
２０１０年も行くぞぉ、ポッゾ！