その１．関東地方＿千葉県＿その１ 富津岬、和田、御宿、豊海、君ヶ浜、北条海岸、新舞子、木戸浜、白子、岩井、中里
房総半島を持つ千葉県は、首都 東京に隣接しながら、大自然に触れることのできるとても貴重な場所です。
関東のウインドサーファーやサーファーなら一度ならず足を運んだことがある場所ではないでしょうか？
房総半島の変化に富んだ地形のおかげでほぼ全方位の風の恵みを享受でき、外洋からのうねりにも敏感で、気候も温暖、食べ物も安くて新鮮、美味しいし、温泉もたくさんあります。
年中、海で遊びたい人には、まさにパラダイス！
高速道路の料金値下げでますます人気のスポットです。
あまりにもたくさんの浜があり、紹介しきれないほどです。
ここには、有名でウインドサーファーが比較的楽しみやすいゲレンデを紹介します。
サーフスポットとして有名すぎる場所はやっぱり、ローカルサーファーに敬意を払って紹介を控えさせていただきます。まあ、みんな知っているんでしょうけれど。
では、まずカイトサーファーにも人気の富津岬から。
ここのすごいところは北海面と南海面があり、かなりの確率で乗ることができるということ。
砂浜のビーチは細長く続いていて、夏のサーマルウインド（おもに南海面）や冬型が決まった週末（おもに北海面）などは、本当にたくさんのウインドサーファーで賑わっています。
東京湾に位置するため、比較的波が入らないビーチは遠浅で初心者の練習にはぴったり。
しかも、浜からビデオ撮影したりできるので、仲間と来て練習する人達の姿もよく見かけます。
スラロームの練習をしている人も多く、数名でレースのように練習しているのは中々面白いです。
フリースタイルの練習にもばっちりです。
ウエイブは、というと沖で少し小波がたちます。脛、膝くらいですが。
春からは海藻が生えだし、ウイードフィンを使用しないとプレーニングできないほどイライラさせられることも多々あります。ローカルウインドサーファーはウイードフィンを愛用しているみたいです。
基本的に南海面は南風、北海面は北風でオンショアが多いです。難しいのが東系の風。どうしてもオフショアになるため、風の入りがよくありません。
ビーチフロントに車が止められるので、安心してウインドが楽しめます。
海水浴シーズンでも、ゲレンデが広いため心おきなくウインドサーフィンが楽しめます。
この富津岬から内房のゲレンデが始まって、たくさんのシークレット的な小さな砂浜のビーチがあります。
風の入りがよくて、よく乗るのが富津から20分程度南に下った「新舞子」。愛知県にも同名のビーチがあり、ウインドサーフィンのゲレンデとして有名ですね（＾o＾）。
南西でポートのクロスオン。南だとポートのサイドなのですが、南側に岬が出っ張っているので風の入りを邪魔します。
ベストはクロスオンで低気圧や台風の影響で波が入った時。
肩～頭くらいになる時もあります。
インサイドのショアブレイクは結構パワフルで、私もマストを折ったり、肩を痛めたりしてます・・・。
大好きなゲレンデの一つです。
平日でもコンディションが良い時には方々からウインドサーファーが集まります。
ただし、夏場はNGです。
さらに１０分ほど南に下ると「上総湊」。
こちらは新舞子に比べてゲレンデが少し北に向いているため、南西でサイドオンとなります。インサイドの風の入りは少しガスティーになりますが、風の入るあたりが少し浅瀬になっていて波がたちます。
ずーっと沖で綺麗な波が入ることもあるそうで、その時が最高なようですが、私はまだそれには当たっていません。
気をつけないといけないのが、低気圧の通過に伴い風向きが変わる時。少しでも北に振れると一気に風が落ち、潮の流れがなくインサイドまで波があまり入らないため、プールのようになったインサイドの海面を泳いで帰る羽目になります・・・・。
真冬の夕方に、しかも夜勤明けで、この状況になり、友人が一緒に泳いで（彼も帰れなくなった）いなければ、かなり精神的に参ってしまったのではないかと思います。（以来、夜勤明けで最後の一人になるまで乗るのはやめました）
もう一人の友人が、浜に泳ぎ着いた私の板を運んでくれて、本当に助かりました。体力の限りをつくしていたので、一人だったら、片付けだけで１時間くらいかかってしまったかもしれません。（やる気がうせて）
みなさんも気をつけてくださいね。
ここはジャンプに最高の場所です。ぴょんぴょん飛べます。
車は舗装された駐車場に止めることができ、小さい公園のようになっているので芝生もあり、水道もあるので家族連れにも人気のスポットです。
こちらも、夏場は海水浴場になってしまい乗れません。
そこから１時間ほど更に南下したところが、「岩井」。
ここは台風の時などビーチの北側がサーフスポットになっているのでサーファーがたくさん現れます。
湾のようになっているため、「鎌倉」と少し似た雰囲気。
砂浜との間に小さな堤防があり、車は舗装されたアスファルトの駐車場に止められます。
南西でポートのクロスオン。
不思議なことに、内房も他の半島の例に漏れず、微妙な風向き、ゲレンデの向きで波の入りや風の入りがその時々で変わります。
一番いいのはやっぱりゲレンデチェックをすることですが、便利な携帯電話のおかげで、みんなうまく仲間と情報をやりとりしてその日に最適なゲレンデに向かうようにしているようですね。
内房の例にもれず、７，８月は海水浴場になってしまいます。
そのさらに40分程度南に下ると、道路の両脇にパームツリーが立ち並び、南国ムード満点の舘山市内を抜け「北条海岸」にたどり着きます。一番北側に川があるため、風波のうねりが入りやすいのは河口付近。
駐車場は舗装されており、無料です。
南西でポートのクロスオン。強風や低気圧の位置次第では風波が入って結構ウエイブで遊べますが、基本はスラロームやフリースタイルに適したゲレンデといえるでしょう。
ここまでくると緯度的にも南に位置しているため、気温も温暖でサーマルの入りがよく、春先でもサーマルが吹く、などということがあります。
海水もとっても綺麗。
リゾート気分が満喫できるので、気分転換にはお勧めです。
すぐ近くに大型ショッピングモールがあるので、必要なものは何でも手に入ります。
北条海岸の中央部分は海水浴場になっていて綺麗に舗装されていたりしますが、浜がかなり広くて北側はウインドサーフィンひ放題です。でも、波打ち際で遊ぶ人もいるので十分注意しましょう。
北条海岸から、一路、東に向かうと１時間程度で外房の「和田」に到着します。
ここは、南西でスタボーのサイドサイドオフになります。
５００円で水道使い放題（水は大切にしましょう）の駐車場があり、そこへ車を止めてセッティングして松林を抜けて浜に出ます。ロケーションはなかなかいいです。
が、結構風を当てるのが難しい。
波もきれいなので、腰波くらいでも十分楽しめますが、午前中で終わることが多く、房総半島のほかのゲレンデがぶんぶん風が吹いていてもここだけやんだりします。
完璧に決まるとやみつきになるコンディションのようですが。
夏場も潮の流れがあるので、サーファーと釣り人以外は浜にいませんので、風さえ吹けばウインドサーフィンが楽しめます。
そこから今度は１時間半北上すると、月の砂漠のモデルになったという「御宿」に到着。夏場は海水浴場でウインドは夕方にしか波打ち際では乗れません。
南西でスタボーのクロスオン。ショアブレイクが強烈でダンパー気味です。
サーフィンもできますが、面がなかったりブレイクが早いので初心者には向きません。
南西だと吹く確率が高いので、関東では人気のゲレンデの一つ。
さらに１時間～１時間半北上すると、ウインドサーフィンが楽しめるビーチが連続しています。
ここでは私が乗ったことがある中里と白子を紹介しましょう。
ともに南西の入りが結構よくてサーマルウインドできます。
駐車場は広く、無料で夏でも浜が広いためのびのびウインドサーフィンできます。
中里と白子は似ているようで微妙にゲレンデの向きと地形が変わるため、片方で吹いていてももう１方では吹いていないなんて言うことがあります。はるばる足を運んだ折には、必ず一つのゲレンデで吹いていないからと諦めずに、複数のゲレンデをチェックしてみましょう。
白子は水道、お手洗いもあるのでとっても便利です。波はともに外洋からのうねりをキャッチするため、小さそうに見えてもパワフルで、夏場は特に風が弱めな場合が多く、ゲティングアウトに思いのほか手間取ったり、ぐるぐるに巻かれてひどい目に遭ったりします。
でも、水は冷ためで、波にのったら最高です。
そして、北東風のメインゲレンデ「豊海」。
サーファーも多いので、風が弱い時は気をつけましょう。
北東でポートのサイド～サイドオフ。北がかるとオフが強くなって一気に風の入りが悪くなります。
基本的に風は弱め。
本当に沖から波が入ってきて感動的なコンディションになることがあります。
一番最高なのが、５．０㎡に８０Lクラスの板で波がダブル。
まだまだ私はうまく乗れなくて、ミドルの浅瀬でダンパーのショアブレイクをくらってマストを折ったり、ゲティングアウトできずに風下まで流されたりしてますが、「きゃー」と歓声が自然とでてしまうような凄いライディングを間近で生で見られます。
そう、強者がたくさん居るんですねー。そういういいコンディションの時には集まってくるんですねー。
見るだけでも価値ありですよ。
夏場はひよひよ。一年を通して、手持ち最大サイズの板とセイルを使うコンディションが多いといえば多いです。
でも、のーんびりしていて大好きなゲレンデのひとつです。
豊海から北上すること、２０分。こちらはカイトサーファーもよく来る「木戸浜」。
南西の入りがよくて、波は外房のゲレンデの例にもれずパワフルで小波でも御馳走。
広ーい砂浜は気分をよくさせてくれます。
友人と行きたいゲレンデです。
そして千葉県の最北端。君が浜。
豊海からで約１時間半。
ゲレンデには正面に人工リーフが沈んでいて、北側には自然のリーフがあるため、潮位のチェックが何より大切。
ローカルウインドサーファーの方にいつもアドバイスを貰いながら、楽しませてもらっています。
波は厚めでフェイスがとてもきれい。
北東でサイド～サイドオン。北でサイド～サイドオフ。
お天気がよいと手前の公園を散歩する人の姿も多く見受けられとても気持ちがよいです。
お手洗いや無料の駐車場もあります。
少し遠いのがたまに傷ですが、足を伸ばしただけのことはありますよ。
基本的に「貸切」になるので、友人を誘って数人ででかけるのがベストですね。
さらっと、一部のゲレンデを紹介しましたが、千葉の魅力は本当に書ききれません。
千葉、サイコーです。
是非、機会があったら1週間ほど滞在してゆっくり楽しむことをお勧めします。
農作物や海の幸、温泉も堪能してネ。