その９．　ダイエット

日本人女性であれば、ダイエットをしたことがない人はいないのではないでしょうか？と思うほど、日本人はスレンダーな体型に対する憧れを持っている。
ツイッギーみたいに、痩せた体型を目指している人も多いのでは？
かくいう、私もありとあらゆるダイエット法に手を出し、長いおつきあいをしています。

実は、私は子供の頃から軽いコンプレックスを持っていました。
別に肥満児ではなかったのですが、特にふくらはぎから足首にかけてくびれがなかったので、スカートや短パンをはく機会の多かった子供の頃は気にしていました。
私の親がはとっても痩せていたので、その比較からかもしれません。
小学校を卒業するときの身長は１５４ｃｍ、体重が４６ｋｇ。
まだ、筋肉がついていなかったので、体重は痩せてはいないけれど、大人と比べると軽めでした。

中学生になってからは、ダイエットしなくちゃというよりも、背が高くなりたくてそのためにバスケットボール部に入り（なんとなく身長が伸びそうなイメージを勝手に持っていたため）、毎日１Ｌの牛乳を飲んでいました。
当時は３つ年上の姉まで毎日１Ｌ牛乳を飲むので、母は毎日牛乳を２パック買ってこなければならず、大変だーとこぼしていました。（当然です。自分で買いに行けってね。）
ところが、結局身長は２ｃｍしか伸びませんでした・・・。
１７０ｃｍくらいになりたかったんだけど。
中学校の時もやっぱり、親友は痩せているし、足首もきゅっとくびれていたので、コンプレックスを持ってはいました。でも、今だから言えるけど、当時は私の人生の持て期だったんだよねー。
男の子はそんなこと気にしていなかったってことかな？
ともあれ、バスケットボール部に入っていたときは、毎日何キロかは走っていたので特に体重がすごく増えたりはしませんでした。大体48〜50ｋｇ。
中学校三年生の夏にバスケットボール部を引退し、高校受験の勉強をしていたときも、ストレス解消に走ったりしていたのでそんなに体型は変わらず。

人生で始めて、「ダイエット」を意識したのは中学校卒業間近の頃。
私立高校に行かせてもらえることになったので、２月頃には進路が決まりました。
運動不足で53kgくらいに太ってしまった体を絞るため、バスケットボール部の練習に参加させて貰い、自主トレでランニングをランニングもしていたら、高校入学の時には50kgくらいに元通り。
高校入学後もすぐにバスケットボール部に入り、毎日、朝練、昼連、クラブの練習、居残り練習をしていました。
トレーニングマシンも常備されていたので、ランニングと筋トレを毎日していたので体はしっかり絞れて46ｋｇから48ｋｇ。マネージャーにも脂肪がないほど絞れていると言われていました。
それでも、お年頃、ダイエットの話題が気になって、当時はやっていた「グレープフルーツダイエット」や「りんごダイエット」を試したりしてみましたが、痩せるためにというよりは、興味があったというのと練習のしすぎで単に食欲がなくなってリンゴだけ食べていた、という感じ。

ところが、高校三年生になり、春先にクラブを引退し、受験生活に突入したのですがそれまでクラブ漬けの生活をしていたつけで、成績が芳しくなかったため焦り、不安がどっと押し寄せてきました。
そのうえ、私の通っていた高校は進学校なのにも関わらず、秋の体育祭も文化祭も高校三年生が主役。
よせばいいのに、雄志で集まり、体育祭の横断幕を作るということで夏休みも連日学校に通っていました。
そして、その後秋に受験を一つ抱えていたので、せっかくの文化祭の演劇の主役抜擢という一生のうちに二度とないようなすばらしいチャンスを辞退したのにもかかわらず、衣装係として、毎日衣装を作り、どんどん勉強していないつけがたまってストレスは増える一方、それに伴い食べる量が増え、運動する時間をとる余裕はなくなり、連日夜更かしして受験勉強。
本当に、進学校なのに、なぜか高校三年生の三学期になっても受験に必要な内容の授業が終了しておらず、自分で参考書を読んで勉強しなくてはならず、そんな状態で航空保安大学校の入学試験を受けることになりました。
これは、だめだな、と次の試験に向けまたまた夜更かし＆ストレス＆過食の毎日。
そして恐ろしいことにたったの半年で、本人も気づかないうちに（毎日、同じ制服着ていたのに！！！）２０ｋｇくらい体重増加！！！！！！！！！？？？？
６５ｋｇでした。クラブを引退したときが４６ｋｇだったから・・・。
体重計に乗った時は目を疑いました。え、え、えぇぇぇーってね。
私史上最高の体重、しかも急激に。
気付いたのは、高校三年生の１月頃。
そして、少し食事を減らし、結局進路を決定したのが三月頭だったので、その後から一ヶ月で決死のダイエット実行。母の協力もあり、ａｎａｎに乗っていた一日１２００kcalの食事を取り、毎日運動とマッサージをしてなんとか１０ｋｇの減量に成功。
これも短期間でのダイエットとしては、私史上最高の結果でした。

そして、５５ｋｇのぽっちゃり体型のまんま上京して、学生寮での生活を始めます。
一応、バスケットボール部に所属し、週に一度は運動していましたが、始めてのほぼ一人暮らしでしたので、自炊はしていましたが、ストレスによる過食もたびたび発生し、筋力がついていなかったので体重以上にぽっちゃりのまんま２年間の寮生活を終えました。

その後、現場への配属が決まり、完全な一人暮らし。食事は基本自炊でしたが、夜間勤務があり、どうしても深夜に食事をするのでなかなか痩せませんでした。
よく上司にもからかわれていましたねー。
一番痩せたい２０歳の頃、私は本当にぽっちゃり。
自分にすごーくコンプレックスを持っていて、いろんなダイエット方法に手を出しました。
ありとあらゆるダイエットっていうくらいに。
お金も使いましたねぇ。もったいない。
雑誌のダイエット特集なんかはもれなくチェック、ＦＩＴＴＹを愛読し、ダイエット食品も色々試しました。
今だから言えるけど、エステにも行きました。ジムみたいなのにも行きました。
運動療法も含め、試していないのがないくらい。
でも、食べちゃうから効果がでない。
不規則な生活に睡眠不足も新陳代謝を悪くして痩せにくくしていたのだと思います。
筋力も落ちて持病の腰痛が再発し、ますます運動できないという悪循環。

そして、その後ウインドサーフィンと運命的に出会います。
初めはウェットスーツを着るのが本当に嫌で嫌で仕方ありませんでした。
誰も見ていなくてもお腹もお尻もぼてっとしているのが恥ずかしくて・・・。
ウインドサーフィンは、始めてすぐにのめり込み、今度は時間もお金も海に費やすようになります。
すると、すぐにお財布が常に寂しい状態になってしまいました。
運動をしていて、食事も過食ではなくなってきたのに痩せなかったのは、栄養バランスがすごーく悪かったんだと思います。
お給料日前になると１週間前くらいに卵かけご飯になり、２〜３日前にはふりかけご飯か梅干しご飯になってました。お給料日にはお財布には１０００円未満しかなく、片道三時間半もの道のりを通勤していたのですが、よくそんな金額しか手持ちがなくて不安じゃないね、と言われるほど。本当に、何かあっても払えないってことですもんね。
そして、お給料を頂くのですが翌日にはお家賃や交通費、光熱費を除くと３万円しか残らず、一ヶ月の食費と通信費、交友費をそれでまかなわないといけませんでした。（一応貯金もしてウインドサーフィンの艇庫代金を支払っていたからもあります）
当時は、携帯電話なんて普通の人は持っていない頃でしたから、友人への連絡もいつも葉書。「○○日に会おうよ。」なんて葉書に書いて送って、友達から電話がかかってくるのを待っていましたから・・・ひどいな。
海に行くのも常にお茶を水筒に入れ、おにぎりを握って持っていく。
実家で少しですがお米を作っているので、母から送られてくるお米はただ。
これで食べつないでいたという感じですねぇ。
親にはそんなことん内緒でしたが。
自宅に友人を招いてお料理をご馳走することはありましたが（安くすむからね）、友人の食事のお誘いもごめんね、という感じでした。

大阪へ転勤してからは、ますます海への移動に交通費がかかり、それを浮かすために下道を延々ひた走ったりしていたので常に睡眠不足＆不規則な時間に食事をたっぷり取る生活で痩せませんでした。
しかも、食事は安くてお腹がふくれるようにと思うと、どうしてもおにぎりのような炭水化物が多くなり、栄養バランスが悪いまま。
２０代は、怪我の話の中でも書きましたが、年間を通しての体重の増減が激しく、夏と冬では平均して１０ｋｇ体重が変化していました。
デニムのパンツとか年間を通して着るものは大変。夏はがばがば、冬はぶかぶか。
驚くことに冬になると意識してたくさん食べるという訳ではなく、秋の終わりになると二週間くらいで１０ｋｇくらい
増え、春から夏にかけて１０ｋｇ減っていくという感じ。
まさに冬眠を控えた野生の熊のような状態でした。
なので、ダイエットとはお友達。
成功しないのだけれど。
無駄に力を使ってウインドサーフィンをしていたので、大きなアウターの筋肉ばかりがついてインナーマッスルが全く使えていなかったため、すごく筋力のバランスが悪かったのも原因の一つだとは思います。

３０歳を前にしてようやく年間の体重増減が５ｋｇ程度になり、食事の偏りもすこしずつ改善できるほどお財布にもゆとりがでてきました。
３０歳を過ぎてからは体重の年間の増減も２ｋｇ程度になり、怪我をした御陰で体のバランス、栄養のバランス等々について勉強したので健康な体になったのかもしれないですね。
それから数年はダイエットとは無縁の幸せな生活に！

で、最近は年々新陳代謝が悪くなってきたので、コンスタントに運動ができていないと行けない場所にお肉がついてしまって落ちなくなるので気をつけています。
食べるのを我慢するよりは運動をする方向で。

ただし、肩の怪我をしてからは、暫く運動ができなかったので、久々にダイエット食品に手を出してしまいました。もちろん自炊で食事を減らしたのですが、栄養バランスが悪くなるのでそれを補うために。
ようやく少しずつ運動ができるようになってきたので、たるんだ体を引き締めないとね！

何せ自慢の後背筋や二頭筋等々がすっかり落ちて痩せちゃったから。
腕なんかすっかり細くなっちゃった。
また、たくましい背中を取り戻すために、地道にトレーニングします。
ダイエットに無縁の健康な体にしなくっちゃ。そのほうが楽だもんね。

まぁ・・・、女性なので素敵な人を目の前にすると、痩せて少しでも綺麗にならなくちゃっとは思うけど。
ウインドサーファー的には、健康で怪我のしにくい強くてしなやかな筋力を持った体であれば、とだけ思います。
うーん、どっちも本音です。
まぁ、若い頃の苦しいダイエットではなく、前向きなよりよく生きるためのダイエットとしてこれからもつきあっていきたいですね。


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