その１．ハワイ＿マウイ島PartⅠ
なかなか書けなかったマウイ島のこと。
それは書きたいことがたくさんありすぎて書ききれないから。
初めてマウイ島へ旅したのは、ウインドサーフィンを始めてから１年か２年たったころ。ウインドサーファーにとってハワイはパラダイスだ、と先輩ウインドサーファーから聞いていた。早く行ってみたい。でも初心者の私には難しいかな・・・？期待と不安が入り混じった気分で当時通っていたウインドサーフィンショップのツアーに参加した。
それはインストラクターが手取り足取りではないが、すべてのアレンジメントや現地での世話をみてくれるという至れり尽くせりの内容。
たくさんのメンバーとともに初めてのマウイ島に出かけたときの感動は今でも忘れられない。
初めてのカナハでのウインドサーフィン、満天の星空、スーパーマーケットでの買い物まで何もかもが新鮮で楽しかった。
天の川が一年中星空にあることも本当だったと知った。
maui sunsetというコンドミニアムに仲間とともに泊まり、ｓｔａｒ ｍａｒｋｅｔで買い物をして毎日、給食並に大量の食事を作ってみんなと食 べた。 スーパーマーケットでみたバケツのように大きな容器に１ガロン入ったアイスクリームにはびっくりしました。何もかもビッグサイ ズ！今でも大好きなコナコーヒーも滞在中に毎日飲みました。
疲れた体をいやしてくれるジャグジーも初体験。普通に日本でもジムとかスパにありますが、海上りに入るジャグジーは最高です。
街にも食事と買い物に出かけました。ラハイナという古くからの町にはおしゃれなお店がたくさん。
何ができるようになったということはなかったけれど、毎日毎日ただ仲間とウインドサーフィンできるのが幸せでした。
まだ、当時はウインドサーフィンで波乗りができなかったので、風が保障されている（夏のマウイはそれほどに風がよく吹くのです）６月 のツアーでした。基本的にスタボー（浜から見て右側から吹く）の強風と小波。
それから毎年ｍａｕｉに通うようになりました。
２回目は江の島でお世話になったshoｐの６月のツアーに参加しました。
ホスト役のお店の店長さんはマウイ空港がバス停みたいな頃（ターミナルビルなどない）からマウイに通っている通の方。
ウインドサーフィン以外の魅力も知ったほうがいいよと、いろいろなオプションを用意して下さいました。
まず、こだわりひとつめは宿泊するコンドミニアム。
コンドミニアムが立ち並ぶキヘイの中でも最も南に位置するMAUI CAMAOLE。アッパーマウイというだけあって（場所柄？）お値段もア ッパークラス。そのかわりセキュリティがしっかりしているということで駐車場に車をとめて道具を乗せておいても盗まれる心配がないそ う。（２ベッドの部屋に数人で宿泊）
毎朝、毎夕たっぷり豪華な食事を当番制で作ってみんなで食べる。しかも日中ウインドサーフィンしているところをビデオ撮影してくれ ているのでそれを見ながら。あこがダメだここがこうだなんて話ながら。
カナハにキヘイ、スプレックスとその日のコンディションに合わせて場所を変えて毎日午後１１時から１７時までたっぷりウインドサーフィ ンを楽しみました。
そして、ホテルでのフラのショーのついたバイキング。料理は一流、ショーも最高でした。文化に触れるのもいいだろう？と店長さんのお 勧めの体験をさせてもらいました。
最終日は、みんなと航空機が別だった私は一緒にオアフに飛んだ後、半日くらい時間を持て余してしまいました。
北部に大きなショッピングセンターがあるみたいだよと言われたので、バスで行ってみることにしました。
バスに乗る時に行く先を訪ねると運転手さんは親切に教えてくれ、５０セントを料金箱に入れるように言われました。運転手さんのすぐ 後ろに座ると次に来た外国人のカップルは２ドル払っていました。そうか、子供料金を言われたのか・・・。得しちゃった。
２０分ほどでバスは大きなショッピングモールに到着。何を買うわけでもないけれど、何を見ても面白い。とりあえず軽い食事だけ済ま せて、ハワイ時間だし（時刻表があてにならないし）・・・と早めに道路脇で帰りのバスを待ちました。
ところが、、待つこと３０分。空港行のバスが来ない。
焦る私。帰りの飛行機に間に合わなかったら洒落にならないーっ。
もう一人待っていた地元の人と、遅いねぇと顔を見合せながら待つこと１時間。ようやくバスがやってきました。（１時間遅れ？？？日本 じゃありえん）なんとか無事に航空機にも間に合いましたが、これを教訓に、以後いくら待ち時間があっても空港からは出ないようにし ています。
そして３回目にして初めて秋のマウイに一人で、文字通りウインドサーフィンの練習にでかけました。
秋のマウイといえばファーストスウェルが入る特別な季節。まだ、あまり自信がない私は風も残っている９月に出かけることにしました。
初めて一人でマウイiに行くと決めたとき、小心者の私はまず英会話スクールに通いました。何かトラブルに遭った時、一人でなんとかし なくちゃならない・・・という思いから。三カ月しか時間がなかったのですが、必要に迫られると人間頑張れるもので日常会話はなんと かこなせるレベルになりました。
結局その時は、友人のそのまた友人２人と同行させてもらうことができたのですが、行動は基本的に別。
というのも旅のスケジュールがずれていたから。
彼らは１日早く日本を出発し、私が翌日到着。そして帰りも１日ずれていて、私はウインドサーフィンの道具を借りている方の知り合い のお宅に１泊することになっていました。
そして、不安たっぷりで出国。
無事にマウイに到着し、空港で車をレンタル。その足でウインドサーフィンのお店に出かけたのですが、なんと航空機が遅れた関係で 既にしまっておりました。ガーン。また、午後１時をまわったところなのに、今日、ウインドサーフィンができない～。
でも、ショックを受けても仕方ないので、まずは友人２人の借りたコテージへ行くことにしました。
コテージは空港から２０分程度車を走らせたところにあり、場所を知る手がかりは友人からの手書きの地図だけ。
かなり意味不明。何度も道に迷いながらなんとなくそれらしい建物に到着しました。でも、敷地内にはいくつかの建物があり、どれに友人 が泊っているのかはわかりませんでした。二人とも海に出かけているようで一番手前の部屋に外人の方が一人いるだけであとはどの建 物にも誰も居ないようでした。
よし、まず食料を手に入れておこうと街へUターン。
ところが、途中でタイヤがパンク！！！。ガーン。日本でもまだ経験したことがなかったのに。
でも、路肩に寄せた場所は幸いにも公園の前でした。
まず、５０セントコインを探して、道端に立っていた公衆電話でレンタカー会社へ連絡しました。（以下、会話は一応すべて英語です）
その会話中に、スペヤタイヤがあることに気づき、交換してからレンタカー会社に戻るというと、新車を用意して待っていますとスタッフか ら言われました。
で、経緯は忘れたんだけれど、公園のほうへ走って行って「タイヤがパンクして困っています。公園に行って誰かタイヤの交換を手伝っ てください。」とお願いすると 親切な地元の方が２人やってきてくれた。
手伝おうとするといいからいいから、と言ってあっという間に交換終了。丁寧にお礼を言って空港へUターン。
ラッキー？なことにグレードアップした車と交換してもらえた。
空港の近くのKマートで買い物を済ませて１５時ごろには、友人が泊っているはずのコテージに戻った。
・・・ところがどんどん日が暮れてくるのに二人が帰ってこない。
いくら日本で車泊が常の私でも、マウイで車泊は・・・無理。
どんどん不安になってちょっとコテージの別の部屋をおそるおそる覗く。
いくつかあるコテージのひとつの１Fの部屋で外人さんが窓を開けてテレビを見ていた。
「・・・E・・excuse me・・・？」
まるっきり見た目子供の私。（童顔は得だ、海外では特に）
その人はすぐに出てきて「どうしたの？」と聞いてくれた。（もちろんこの会話も英語です）
事情を話すとその人の部屋の２階に日本人が泊っているが、コテージの持主の奥さんが日本人だから聞いてみるといいよ、と言って私 を部屋にあげてくれ、ここで待っててと電話をかけてくれた。
その方の彼女も、「可哀想にね。もう大丈夫よ。」と冷たい飲み物を持ってきてくれた。
しばらくすると電話が通じて、オーナーの奥様と話をすることができた。
結果、やはり上の階が友人の部屋だとわかったその時に、友人二人が帰ってきた。
「今日、乗った～？」なんて呑気なことを言われ・・・もう少し早く帰ってきてよーと思いつつ居候の身だったので何も言えず・・・。
でも、いろいろ他にも新鮮な経験ができました。
なんといっても初ホキーパ。
ホキーパというのはウインドサーファーの間では聖地と言われるマウイ島に存在するビーチのことで、Hookipa beach parkとなっていて たくさんのウインドサーファーで賑わっています。ただし、波のある日は。（もちろんサーファーもたくさんいます）
地元のウインドサーファーは波のサイズが上がった日、特に午後にたくさんでてきます。
波の小さい午前中に、ホキーパの海に出ているのは日本人みたいに遠くからウインドサーフィンを楽しみに来ている人くらい。
私が人生初のホキーパでのウインドサーフィンをした日は、地元の人に言わせれば、波がない日。
午前中ということもあり、ほかの日本人も少ない。
でも、ホキーパは岩場に囲まれており、出艇できる砂浜が狭いのです。
イコール帰ってくるときも失敗すると岩場へ行ってしまうという、初心者にとってはとってもとっても圧迫感のある場所。
でも、一緒に泊まっていた友人にアドバイスをもらって、何とか海に出て乗ることができました。
波に乗るというほどのことができたわけではなかったのですが、当時の私にとってはとってもとっても新鮮で、すごいことをしてしまった！ と興奮してしまう出来事でした。
午後になると人が増えてきたので、いつも乗っているカナハへ移動しました。時間にしたら１時間かそこらの出来事でしたが、きっと友人 がいなかったら勇気がなくてホキーパで乗るなんてことはなかったと思います。
毎日、道具を借りているお店に顔を出してその日のコンディションのアドバイスをもらって、淡々というよりがむしゃらに練習していました。 お昼ご飯を作って浜に持っていってはいるものの、食べずに夕方まで乗り続けるなんていうのはざらでした。
若かったんですねぇ～。
今じゃ考えられませんが。
最終日は一足先に帰る友人を見送って、私は紹介してもらった地元の方のお宅に移動しました。（それから１０年以上もその方にはお世 話になっています。）
最終日も夕方までウインドサーフィンをしていたのですが、お祭りをやっているから行かない？とウインドサーフィンのお店のスタッフの 方に誘っていただき、ラハイナという古くからの町に連れて行ってもらいました。そこで、またその方の友人を紹介されて三人で賑わう町 中を散策しました。
その時の旅ではずっと、海づけだった私にはマウイのまた別の顔が見られてとっても新鮮でした。
何よりウインドサーフィンがうまくなりたくて、マウイに行く理由はそれだけ。
でも毎年通ううちにたくさんのマウイの魅力に触れることが出来るようになり、すっかりリピーターの仲間入りをしていました。
マウイでたくさんの日本全国からくるウインドサーファーとも知り合いになりました。帰国してからも仲良くしてもらっている人がたくさんい ます。
そして、一人でマウイに通うようになってからいつもお世話になっているボビーさんとリンダさんとおばあちゃん。フィリピンから来られた 方たちで勤勉で綺麗好きでとっても温かい。いつも優しくしてもらっています。笑顔で迎えてくれ、おいしいお料理やコーヒーを御馳走に なり、いつも一緒におしゃべりをして楽しい時間を過ごさせてもらっています。
マウイの魅力の１００分の１もまだ知らないのだと思いますが、これからもマウイに通えればいいなぁと思っています。
あなたも一度マウイに行ったらその魅力のとりこになること間違いないと思います。
是非、マウイでリラックスしてリフレッシュしてきて下さい。
マウイの旅の話は尽きませんので、ひとまずここまで。珍道中の続きはまたそのうちに・・・。