茶髪と大好きピンク
私はピンク色が大好き。
林家パー子か、私か、というほど洋服もピンク色のものをよく着ている。
でも、昔から好きだったわけではなく、私のピンク色好きはある些細な事がきっかけで始まった。
私が２９才の頃。
当時、私は肩に少しかかる程度の長さのボブで、しかも潮焼けして黄色に近い茶髪になっていた。
顔は当然、日焼けしてこんがり、小麦色。（少し焦げた小麦ですが）
その日は当時よく着ていた、グレーのフリーストレーナーにゆったりしたブルーのデニムに、足下はス
ニーカーというスタイル。
とあるスーパーの中にある、お肉屋さんのショーケースの前に立ち、何を買おうかなと迷っていた。
すると、お肉屋のおばちゃんが、「はい、お兄ちゃん、お姉ちゃん、何にすんの？」と声をかけてきた。
私は思わず、後ろを振り返った。 ・・・誰もいない。
え、ぇー。 私に言ったわけ？
お肉屋のおばちゃんは私が男か女かわからなかったため、そう言ったのだ。
確かに。、当時、私は家族や友人に「男か女かわからへんなぁ。」とか「わかちゃんジャニーズＪｒ．み
たい。」とか言われていた。
でも、家族や友人からそういわれたときは全然ショックじゃなかった。
でもでも、赤の他人にそういわれたときは本当にショックだった。
だって、赤の他人（何度も言うが）がそういったって事は、からかってるんじゃなくって、本当にそう見
えるって事だ。
私の受けたショックは相当なものだった。
それでだした結論が、
「じゃあ、髪を長くしてピンク色のものを着ていれば、男に間違われることはないはず」だった。
そこで、本当に私はピンク色の衣類を身につけ、髪を伸ばし始めた。
不思議な物で、初めは、着慣れなくてなんだか恥ずかしいような気分になったが、だんだん自分でも
見慣れてくると似合っているような気になった。
そして、今ではピンクは一番大好きな色になった。
何でもついついピンク色だと手に取ってしまう。
傘もピンク、携帯電話もピンク、キーホルダーもピンク色。
クローゼットの中身も一変した。
ピンク色を中心にとってもカラフル。
今年の冬は、スポンサーであるＥＺＥＫＩＥＬさんから、ピンクのダ
ウンジャケットをいただきました。
カタログで見たら派手過ぎかな？と思っていたけれど、職場に着ていっても大好評でした。
ヘビーローテーションで大活躍中ですっ！！
お肉やさんの見知らぬおばちゃんに感謝！
あの一言がなかったらこんなにファッションを楽しめていなかったかも、ね。