ｔｅｎｅｌｉｆｅ

スペイン　カナリア諸島というだけあって、カナリア諸島はなじみ深いハワイ同様複数の島から成っています。
でも、私は今までグランカナリア島にしか行ったことがありませんでした。

今年は、身体を壊し、５月にとうとうドクターストップ！？！
仕事も休む必要があったのですが色々あって結局仕事を続けながら病院に通っていたため治療にも長い期間
を要し、７月始めに予定していたスペイン　グランカナリア島への旅行は断念せざるを得ませんでした。

　　それで、悩んだ末、オランダのジュリアに誘われたテネリフェ島に７月後半に行くことにしました。

　　テネフェ島はカナリア諸島で第二の大きさを誇り、グランカナリア島の隣に位置します。
世界遺産でもあるテイデ山が島の中央にあり、雨もある程度降るそうです。（そのせいかビーチにはシャワーや手を洗う水道がありました。）
歴史的な建物も北部の方には存在し、観光客も多く訪れる島のようです。

と聞くと交通の便もよさそうなのですが、なかなかこれがくせ者でした。
まずは日本からヨーロッパのゲート空港へ、そこからスペイン本土の空港へ飛び、更にカナリア諸島へという定番のスタイル・・・と思われたのですが・・・。

大会があるのは島の南部。テネリフェ島には南北にそれぞれ２つの空港があるのですが、私が検索したところ
日本からの連結チケットがとれるのは全て北部にある空港。そこから南に行くにはバスを乗り継ぐかレンタカー
を運転していくことになります。その距離およそ１００Ｋｍ。
かつてドイツで数百Ｋｍの距離をレンタカーでかっとばしていた私。でも道に迷った経験やスペイン特有のぐね
ぐね曲がって入り組んだ道のことを想像すると南部の空港に直接行くことが望ましい。

色々調べた結果、スペイン本土から南部に飛んでいるＬＣＣがあることが分かりました。
ＲＹＡＮＡＩＲというそのエアライン。ネット調べると賛否両論でしたが、南部の空港から滞在先まではタクシーに乗
っても２０ユーロ程度。ウインドサーフィンの道具は大会主催者に連絡したところ迎えに来てくれるそうなので、運が良ければアパートまで送って貰えそう。

結局、日本からパリに飛び、マドリッドで全ての荷物を一旦受け取り、まるまる１日、LCCカウンター前で搭乗を待つことになりました。

マドリッドでウインドサーフィンの道具を含めて６０ｋｇ程度の荷物をターミナル２からターミナル１へ歩いて移動し、ＲＹＡＮＡＩＲのカウンター前にたどり着く。
カウンターのお姉さんに確認し、数時間後にチェックインが可能になるとのこと。
壁際に陣取り、一安心。

ここから長い待ち時間の間、食事をしたり、ストレッチをしながら待ち、女子的に一番心配していたお手洗いも横に同様に長時間チェックインを待っていたイギリスから来た若い女性二人組に荷物の番をお願いして行くことができ難なくクリア。

ＲＹＡＮＡＩＲは遅れつつも無事にレーナスール空港に到着。
でも遅れに遅れたせいで、空港に着いたのは深夜の０時過ぎ。
そこでウインドサーフィンの道具を受け取りに行ったりしているうちに深夜の１時を回る。
慌ててゲートから出てきて、迎えの人を探すも・・・沢山の人がいたのですが、私の迎えらしき人はいない。

紙に自分の名前を書いて頭上に掲げつつ、うろうろ・・・。
でも３０分ほど待っても誰も来ず。
諦めてタクシー乗り場に向かうと、親切な運転手が私を発見し、荷物を運びキャリア付きのタクシーに載せてくれた。行く先を聞かれ、告げるとやはりなーんだ目と鼻の先だよ、心配いらないよと言ってくれた。
若いタクシーの運転手が呼ばれ（近距離で安いから若い運転手が選ばれたっぽいです。）

かたことのスペイン語で会話しつつアパートへ向かう。
でも、場所がいまいち分からなかったらしく、深夜にも係わらず起きて待っていてくれたジュリアに電話し、迎えに出て貰うことになった。

結局、荷物の運搬も含め３０ユーロかかってしまいました。
でも、ジュリアに歓迎されて疲れもふっとびました。

ジュリアが借りていたアパートはビーチまで徒歩で数分。地下に倉庫もあり、ウインドサーフィンの道具をしまっておくこともできます。

２ベットルームに１ダイニングキッチンがあり、綺麗で快適。モダンなアパートでした。

到着翌日からは毎日、午後から吹くサーマルを堪能できました。
テネリフェは夏にはコンスタントに風が吹くゲレンデだそうです。

大会があるビーチは参加選手が多かったのですが、隣のビーチには初心者を始めたくさんのウインドサーファーとカイトサーファー、そして間にある港にはサーファーも居ました。
大会があるビーチは、岩がごろごろしているのですが、もうひとつの浜は砂浜で、ジャスティンが働いているレンタルのお店もあり、とっても便利です。海水浴を楽しむ家族連れも沢山居ました。

　　

今回のＰＷＡの大会。ほとんどの選手がグランカナリアの大会から連続で出場していたため、「どうして来なかったのー？」「久しぶりー」と声をかけてくれました。

試合は大会初日から三日間で全てを消化するハイペース。

移動疲れが取れないまま、初めてのゲレンデに慣れないまま、あっという間に終わってしまいました。

結果だけいうと９位という結果に終わりましたが、今回、ダブルイリミネーションでオランダのアマンダと対戦したとき、私が勝ったよ！と浜で観ていたみんなが教えてくれたり、道具を運ぶのを手伝ってくれたりして本当に嬉しかったです。

その後のヒートではすぐにロックしてフィンが折れ、走行不能になってしまったのですが・・・。

まだまだ、私にはいろいろな物が足りませんね。

試合は初日からの３日間で終わってしまいましたが、地元の大会主催者が毎日いろいろなイベントを計画してくれました。彼らはテネリフェを愛していて、是非、私達にも愛して欲しいという気持ちが伝わってきました。

風が吹いたため、試合が完全に終わってからオープニングセレモニーが行われる事になりました。
各国の国旗を持って街中を練り歩きました。
私は僭越ながら、日本代表。
地元の楽隊が郷土音楽を演奏しながら、踊りながら先導してくれました。のりのりの太鼓や鐘がメインの楽隊は、踊りつつ、合いの手の声を入れつつ街中を盛り上げながら練り歩きます。

　　

私達は毎日、地元料理のレストランに、ヨーロッパ最大のウォーターパーク、ゴルフ場等々に招待して貰いました。
これは日本食レストランでの一こま。
日本食、わかいるじゃーんってことで色々質問されました、がレストランは中国人が経営していていかにも中国っぽい雰囲気も漂っています。
でも、天ぷらやお寿司は美味しかったです。
そして、日本茶がないのでジャスミンティーを注文。ポットで出てきたので、どうやっていれるの？と聞かれ実演。（私にはお湯飲みが出てきました）ティーカップながら真似をしてくれました。
　　　

写真は、岩場で巻かれて転げ回っていた私に「ど根性日本人！」と声をかけてきたペーター。

こちらは、郷土料理のレストランでの一こま。合い席したヤングガンの面々。
レストランは趣のある造りで横には教会も。
迎えのバスを待っていたら、日付が変わって鐘が鳴りました。
ちょっと嬉しい気分。

　　

個人的にもジュリアやハイキとB.B.Qをしたり、ご飯を一緒に作ったり、買い物をしたりして本当に楽しく過ごしました。

地元のウインドサーファーのペーターとも仲良くなって、帰国時には早朝にも係わらず空港まで送ってくれました。

そして、テネリフェに行く前から色々と相談にのってくださっていた、地元に住む奈緒さんご一家。
今回は旦那様とお子さんに会うことが出来ましたが、ご本人には会えませんでしたので是非来年は会うことが出来ますように。

地元主催者のがんばりもあり大盛り上がりした大会。

表彰式での一幕。２位に入ったダニエルは選手としてだけでなくスタッフとしても大活躍でした。

こちらはお土産の数々。
左手の黒っぽいのはかえるの置物。木彫りで中空になっているので口にくわえている棒で背中のたてがみのようになっている部分をこすると、可愛くゴロゴロと鳴きます。

オレンジ色や黄色のもっとカラフルなかえる君も沢山いました。
それとヨーロッパといえば？の皮小物。髪留めやブレスレットは陶器の飾り付きですごく可愛かった。
貝殻を使ったチョウチョの形のピアスもとってもキュート。
しかも全部５ユーロくらいでした。

　　

また来年もテネリフェに行くことができますように。